Nursing & Beauty  Care (看護美容ケア)

高齢者医療の現場で看護師として働いていた私は、当時の医療に限界と矛盾を感じていました。
「この治療は、本当にご本人が望んでいるのだろうか・・・何のために?・・誰のために?・・・」
亡くなる瞬間まで継続され続ける治療を前に、様々な葛藤がありました。
そんな時、看護学生が認知症のある患者さんにマニキュアを塗ると、それまで全く表情のなかった患者さんに笑顔が戻りました。
その笑顔は、新人看護師の私に何かとても大切なことを教えてくれた気がします。

その出来事をきっかけに、“ケアとしての美容”に興味を持ち、学びと実践を積んできました。
お一人お一人の話を聞き、肌に触れ、共に鏡を見ながら その方らしい外見に整えていく時間は、病気や障害があっても、ご高齢であっても、自分らしさを思い出す大切な時間です。
化粧の持つ心理的・社会的・生理的な効果、そして その方の個別性を理解する看護の視点を融合し包括ケアの一角を担えるように発展させたのが看護美容ケア(Nuresing&Beauty Care)です。
どの健康レベルにある方にでもご本人の意思と価値観を尊重し、他職種・ご家族との連携を図ります。

人は必ず、何らかの社会的役割を担って生活しています。
病気や障害、加齢などを理由にその役割が果たせなくなった時でも自らの役割を思い出し、自分らしく生きる手助けができるのが看護美容ケアの力です。

「キレイ」は生きる力になる。
最期の瞬間まで自分らしく輝ける社会を目指して。
 

2019年1月 NOTICE代表 大平 智祉緒

プロフィール

NOTICE代表
 大平智祉緒 Chishio Ohira
  介護美容研究所 主任講師 / 日本ケアメイク協会 講師
  日本エンドオブライフケア学会 所属
  看護師/メイクセラピスト/三児の母


1983年生まれ。幼少期から看護師になることを志す。
某大学病院にて高齢者看護に従事した後、2016年 NOTICEを開業。
看護資格を持つメイクセラピストとして、国立病院での外見ケアボランティア、介護施設でのメイクセラピー、地域高齢者に向けた健康美容教室を開催し、これまでのべ400〜500人に化粧ケアを施す。
多くの方との出会いの中で、自分らしさを取り戻す美容・化粧の力を再認識する。
2019年より訪問型化粧ケアサービス『Nursing&Beauty Care』を事業化。

手・目・耳・声・心をフルに活用した看護の素晴らしさに今も情熱を注ぎ、看護・介護教育活動にも尽力している。
イベントや講演、TV・雑誌等にも多数出演。三人の娘のお母さんでもある。